ドッグショーには、いくつかの種類があります。
- クラブ展(全犬種クラブ展・単犬種クラブ展・犬種グループクラブ展)
- 単犬種部会展
- クラブ連合会展
- FCIインターナショナルドッグショー
- アジア・インターナショナルドッグショー(JKC本部展)
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クラス名 |
月齢 |
ベビー・クラス |
生後満4ケ月1日以上6ケ月未満 |
パピー・クラス |
生後満6ケ月1日以上9ケ月未満 |
ジュニア・クラス |
生後満9ケ月1日以上15ケ月未満 |
ヤングアダルト・クラス |
生後満15ケ月1日以上24ケ月未満 |
アダルト・クラス |
生後満24ケ月1日以上 |
チャンピオン・クラス |
生後満9ケ月以上でチャンピオンの資格をもっている犬 |
- 上記クラスの他に、単犬種クラブ展・犬種群クラブ展・クラブ連合会展・FCIインターナショナルドッグショーアジア・インターナショナルドッグショーにおいて、出陳頭数が40頭を超えた場合、「単独システム」というシステムが採用され、チャンピオン以外の各クラスに「自家繁殖クラス」が増えます。
- 各クラスとも、牡と牝は別々に審査します。
賞位 |
説明 |
クラス一席 |
上記のクラス別のなかでの一番のこと。(チャンピオンクラスは除く) |
ウィナー |
チャンピオンクラスを除いた、各クラスでの一席犬(ジュニア・ ヤングアダルト・アダルトクラス)のなかから更に一席を決めます。
⇒ここでの一席犬を“ウィナー”と呼びます。
牡は「ウィナー・ドッグ」そして、牝は「ウィナー・ビッチ」と呼びます。 単独システム採用の場合は、次席犬に「リザーブ・ウィナー」、 選にもれた各クラス一席犬には「エクセレント」の賞位が与えられます。但し、クラスでの出陳が1頭の場合は、「エクセレント」の賞位は与えられません。
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ベスト・オブ・ブリード(BOB) |
チャンピオンクラスの犬に、上記のウィナーを加えて、同じ犬種のなかでの 1の犬に(牡・牝それぞれに)与えられる賞位です。また BOB選において、BOBに準じる(次席)として評価された犬に対して、AOM(アワードオブメリット)という賞位がが出陳頭数により、与えられる場合があります。 |
エクセレント・グループ |
各犬種の BOB(ベスト・オブ・ブリード)のなかから選ばれます。 |
キング&クイーン |
エクセレントクループのなかから、キング&クイーン候補をそれぞれ3頭選出し、その3頭中での bPを獲得した犬に対しキング&クイーンの賞位が与えられます。他の2頭には、「リザーブ」(リザーブ・キング&リザーブ・クイーンの賞位が与えられます。
*ベビークラス&パピークラスにもそれぞれ同賞位が与えられます。
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ベスト・イン・ショー(BEST IN SHOW)
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牡のNo1の “キング”と、牝のNo1の“クイーン”との間で、その日に出陳された犬のなかでのNo1が決まります。 |
- 上記の賞位は、犬種群クラブ展での賞位を説明したものです。クラブ連合会展・FCIインターナショナルドッグショー・アジアインターナショナルドッグショーでは、他の賞位があります。
JKCチャンピオン |
チャンピオンになるためには、2人以上の異なる審査員から 3枚の “CCカード”(CHALLENGE CERTICATE)と、1枚の “MCCカード”MAJOR CHALLENGE CERTICATE)を取得しなければなりません。“MCCカード”が4枚でもチャンピオン完成です。
- CCカード(CHALLENGE CERTICATE)は、クラブ展で3頭以上の出陳犬があった場合に、「ウィナー」に付与されます。
- MCCカード”(MAJOR CHALLENGE CERTICATE)は、犬種部会展・クラブ連合会展・FCI展などのショーで3頭以上の出陳犬があった場合に、「ウィナー」に付与されます。
- 単独システム採用の場合は、クラスで3頭以上の出陳犬があった場合に、クラス一席(エクセレント)に付与されます。 だだし、クラス出陳が1頭又は2頭であっても、「ウィナー,リザーブ・ウィナー」に選出された場合には、CCカードが付与されます。
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インターナショナル
ビューティーチャンピオン
( INTチャンピオン)
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FCIインターナショナルドッグショーで、BOBを受賞した犬に対し、FCI “C.A.C.I.B.(キャシブ)カードが付与されます。キャシブカードを4枚(1年と1日以上の間が必要です。)獲得しますと、インターナショナル・ビューティー・チャンピオンになります。 |
ドッグショーでは、審査員は何を基準に犬を審査しているのでしょう?
その基準となるものが「犬種標準(スタンダード)」です。スタンダードは、その純粋犬種の理想像が文章で定めたもので、審査員はそのスタンダードに基づき、
次のポイントから審査を行なっております。
@タ イ プ |
一目見てその犬種とわかる犬種の特質を持っているか。 (その犬種特有の体型や性質などの基本的な特質) |
Aクオリーティー |
犬質。その犬種に特有の特質が、より充実し洗練されているか。 |
Bコンディション |
スポーツ選手が試合当日のコンディションに気を配るように、
犬もショー当日の健康状態や精神状態の調整が大切です。
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Cサウンドネス |
健全性。精神的にも肉体的にも健全な状態であるかどうか。 |
Dバランス |
いくら一部分が秀でていても、頭部と体躯、前躯と後躯など、
全体的に調和がとれていなければなりません。
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Eキャラクター |
性格。ショーのリンクでの触審のために体をさわられて、おびえたり攻撃的になったりしないようにさせる。 常にリンクの中で楽しそうにしているか。(明るい性格で) |
Fムーブメント |
体躯構成によって生じる動きと、その犬種特有の動き。 |
審査は「個体審査」としてまず触審により、全体の各部をチェックして犬種標準と比較してその本質を見極め、続いて歩様審査で確認をします。そして、次に比較審査でそのクラスに出ている他の犬との順位が決まります。そして、その犬種に定められたスタンダードに照らし合わせ、理想像に最も近い犬が優秀とされます。
愛犬雑誌等で展覧会日程が載っている物もありますので、お近くで開催していたらぜひご覧になってみて下さい。大体が午前9時よりになります。
これから犬を飼おうとお考えの方には、性格や動き、仔犬の時の姿から大人になってからの姿を観られるよい場所であり、たくさんの犬をさまざまな年齢にわたってみることができるのも、ドッグショーの魅力の一つです。また、ペット関連の出店が出ている事も多くありますのでお店を見ているだけでも楽しいです。(普段手に入らない専門用具もあります。)
会場では、どのように審査が行なわれているのか、審査の仕方など注意して見て下さい。自分なりに評価してみるのも楽しいかもしれません。
ドッグショー会場では、次のマナーを守ってください。
- 出陳している犬には触らないこと。
- リンクの中には立ち入らないこと。
- 大きな声ではしゃべらない、騒がない。
- 走り回らない事。
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